まわりがどうであれ、
気にしない。
心穏やかに、
楽に生きるための思考法。
どうしても人と比べたり、
妬んだりしてしまい、
そんな自分に落ち込む――。
心がざわざわと不穏な音を立て、
つらい気持ちになっているあなた。
まわりを基準にして
自分の立ち位置を確認していると、
心はいつまでも不安定なまま。
「自分は自分の人生を生きている」
という実感や自己効力感を得ると、
心は穏やかになり、
楽に生きられるようになる。
特別なことはなくても、満たされている。
いろいろな人に支えられて、生かされている。
まわりがどうであれ、気にしない。
そんなふうに変われる。
■どうしてもまわりを気にしてしまうあなたへ
あの人に比べて自分は劣っている。
こうあるべきなのに自分はそれができない。
他者を通して自分の価値を判断したり、
自分のあり方を社会の常識に
当てはめようとしたりしていると、
あなたの幸せはどんどん遠ざかってしまう。
まわりがどうであれ、気にしない。
以下で、
あなたが心穏やかに、
楽に生きるための思考法を
ご紹介。
■人に対して
自分の幸せを他人基準で
決めてしまってないか?
誰かよりも優れていることに
価値があると思ったり、
他者が自分の思い通りに
動いてくれることを期待したり。
人がどうであれ、
自分という軸がしっかりと
ぶれずにいることが大切。
■比べない
他人と比較して自分の位置を確認しても、
不安や悩みしか生まれない。
あなたには、あなたにしかない価値がある。
日々の行いは必ず誰かの役に立ち、
まわりまわって誰かの人生を支えている。
自信を持っていい。
■求めない
「○○されたい」
と相手に求めるだけの人間関係は、
いつまで経っても一方通行のまま。
それなのに
「裏切られた」
「思い通りにならない」
と嘆くのは賢明ではない。
まずは自分から心を開く。
好かれたいのなら自分から好きになる。
慕われたいのなら自分から慕う。
■妬まない
いわゆる「勝ち組」
という人たちを見て、
みじめに思わないこと。
あなたが見ているのは、
表面的なほんの一部分だけ。
人からの評価とは、
あいまいで移ろいやすい。
環境や周囲の人間によって
ころころと変わる。
そんなものに振り回される必要はない。
もし結果をもたらさなかったとしても、
あなた自身が努力している自分を見てる。
それだけで目的を達成できている。
■怒らない
誰かに何かを託して、
思うような結果につながらないとき。
その責任は、相手にではなく、
お願いをした自分にあることを
忘れてはならない。
相手に望みすぎても求めすぎてもいけない。
それでも怒りがわき上がってきたら、
怒ることにどれほどの
メリットがあるのか考えてみる。
相手のためにではなく、
自分の平穏のために、
心を大きく構える。
■モノゴトに対して
自分をとりまく環境だったり、
お金や所有物だったり、
あるいは価値観
といった形のないものだったり。
そういったものごとに対して、
あなたはどんなスタンスでいるでしょうか。
それらに振り回されるのではなく、
静観できることが、
心を穏やかに保つために必要。
■こだわらない
ものごとに対する執着心が、
自分自身を苦しめる。
地位や名誉、お金や評価など。
それらは心をすり減らしてまで
「手に入れなければならないもの」ではないはず。
何をもって満足とするのか、
何をもって幸せだと感じるのか。
人生を楽にするには、
「ほどよいレベル」をわきまえること。
好きでもなければ嫌いでもない、
それくらいあいまいな位置づけ
がちょうどいい。
■決めつけない
余計な先入観を捨て、
自分自身の心の眼で見る。
「こうあるべき」という決めつけは、
人生の幅を狭めてしまう。
「これが正しい」
「これが常識」
というのも、
思い込みでしかない。
今という時代に、
たまたまそう形作られただけ。
正解や真理はひとつとは限らない。
「まあまあ、それでいいじゃない」
「それも人生のひとつだよ」
というような大らかさが必要なときもある。
■しがみつかない
心のすきまを埋めようと、
お金や物、場所、人に
しがみつかないこと。
あなたの幸せは、
あなた自身が感じとるもの。
そのためには、
見栄や物欲、執着といった
心の荷物を下ろすこと。
まずは、
身のまわりから
無駄なものをなくしていくこと。
そうすれば
いつしか心の眼までクリアになり、
物事を正しく見ることができるようになる。
■自分自身に対して
あなたは自分自身を大切にできていますか?
甘やかしすぎも厳しすぎるのも、
バランス感覚を欠いたもの。
心の穏やかさを保ち、
あなた自身を幸せにするには、
ニュートラルに、
あるがままを認め、
受け入れることが必要。
■嘘をつかない
人間は弱さを隠すために、
無理をしたり嘘をついたりする。
ただし、
心や体に限界を感じたときは、
素直に弱みを見せることも必要。
心が安らぐ場所、
弱音を吐ける場所があると安心できる。
「弱さ=ダメ」ではない。
その繊細さ、柔軟さは、
ときに武器にもなりうる。
■追い詰めない
自分を責めるように
「わたしは○○しかしてこなかった」
と言わない。
視点を変えれば、
「わたしは○○をしてきた」
と堂々と言えることだから。
「何もしていない」ことも、
エネルギーを貯めるために
「『何もしていない』をしている」。
仕事というのは、
生産活動だけを指すのではなく、
自分の人生に与えられた使命のようなもの。
今やるべきことにしっかり目を向けることが大切。
■傷つけない
自分は不幸だと嘆いているのは、
幸せを見つけようとしていないだけかもしれない。
自分のまわりに起きていることは、
自分の心が作り出しているものだから。
そうやって自分自身を傷つけないように。
人生は晴れの日ばかりではない。
それでも、
自分を支えてくれる人、
無事に毎日を生きていることに感謝する。
そうすることで、心を穏やかに保つことができる。
■きっと大丈夫、あなたも心穏やかになれる
心穏やかに、
楽に生きるための思考法。
まわりがどうであれ、
気にしない。
それは、
「自分は自分の人生を生きている」
という実感や自己効力感を得ること。
あなたもきっと大丈夫。
幸せはあなたのすぐそばにある。
おしまい