【小林正観】幸せとは

幸せとは

   

   

   

  

お釈迦さまによれば

「苦」とは、「自分の思い通りにならないこと」の意

   

  

「あれが欲しい」「こうしたい」「こうなりたい」

  

という思いが強ければ強いほど、「苦」は大きくなります。

  

悩み苦しんでいる人ほど、強い思いを抱いているものです。

  

  

  

なぜ、「思い」が強いのか

  

なぜ、「思い」が強いのか?

  

「幸福」とは、「自分が欲しいものを手に入れること」

  

「望み通りのものを手に入れること」と定義され、

  

それを受け入れてしまったからです。

  

「自分が望むものをリストアップし、それを手に入れたら幸せなのだ」

  

「思いどおりになれば幸せなのだ」と洗脳されてきたからです。

  

  

  

あらためて考えてみます。

  

「幸せは、どこにありますか?」

  

「幸せという名の現象をここに運んできてください」と問えば、

  

誰も持ってくることはできません。

   

ダイアモンドは、持ってくることができます。

  

ガラスのコップも、持ってくることができます。

  

「では、幸せは?」と尋ねて、100人が100人、

  

「これがそうです」と言えるものは、ありません。

  

   

  

結婚式で、「幸せになれてよかったね」というような祝辞が述べられますが、

  

「結婚」は、「幸せへのゴールイン」ではありません。

  

単なる「スタート」です。

  

「二人が一緒になる」というのは、

  

「100人いれば、100違う人格同士が一緒になること」です。

  

「二人が折り合って生きていくこと」です。

   

自分を押しとおすわけにはいかなくなるので、

  

これから面倒なことが始まります。

   

  

  

ソクラテスの話

   

ソクラテスの妻クサンチッペは、「悪妻の代名詞」のように言われています。

  

しかし、ソクラテス側にも問題があった。

  

毎日、街角で弟子達と、一銭にもならない対話に明け暮れていた。

  

妻は、自分の仕事を持っていて、朝早く家を出て、仕事して、

  

夕刻帰宅して、食事の用意をして、

  

ソクラテスの面倒を見て、家を支えた。

  

妻が疲れて寝入っている午前2時か3時頃、

  

ソクラテスが帰ってきて、ドンドンとドアを叩く。

  

クサンチッペは、上の窓から、バシャっと水をぶっかけることもあった。

  

弟子達は、

  

「あんなひどい奥さんと離縁して、もっとやさしい女性をもらったら?」

  

と、すすめた。

   

  

ソクラテスは、答えた。

  

「良妻をめとった者は、世界一の幸せ者になれる。」

  

「悪妻をめとった者は、世界一の哲学者になれる。」

  

ソクラテスは「あれこれが気に入らない」と思うタイプの人ではなかった。

  

ソクラテスは「世界一の哲学者」になった。

  

  

 

幸せの本質

  

「幸せ」という現象が、どこかに存在するわけではありません。

  

「自分は幸せだ」と認識するかどうかです。

  

「ああ、今、幸せだ・・・」と自分が認識する。

  

「幸せの本質」はそれだけです。

  

  

  

  

  

おしまい

しみりょう について

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