【小林正観】過去の後悔で悩み苦しんでいます。どうすればいいでしょうか?

過去の後悔で悩み苦しんでいます。どうすればいいでしょうか?

   

   

「あのとき違う選択をしていたら、どうなっていたのだろうか?」

    

恋愛や、就職、結婚や仕事のことなどなど。

    

数え上げたらキリがないほど、後悔ばっかりだったし、反省することもたくさんあった。

  

   

    

今日の「私の判断」は、人生で最高峰、最ベテラン、最年長。

だから、後悔しなくていい。

    

ある男性から、次のような質問をいただいたことがあります。

「正観さんのお話をうかがった後、

しばらくの間は持続できるのですが、

日にちが経つと、つい未熟な行動をとって、後悔します。

いい状態を続けるには、どうしたらいいでしょうか。

すぐに後悔してしまう自分をなんとかしたいです」

  

結論から言うと

後悔するのは無意味だと思います

   

   

神社になぜ石段があるのか、ご存じでしょうか?

  

石段が「人生」を表しているからだそうです。

   

石段を上ることは「人生」です。

   

上りつめて、神様に近づいていきます。

  

でも、「まだ未熟ですよ、神様はずっと上にいますよ」ということを示すために、

  

そして、上ってきた「私」の人生を振り返るために、石段があるようです。

   

   

神社の石段にならって、「私の人格」について説明します。

  

   

例えば、今日、私が立っている石段から

   

「3年前の私」を見たとき(人生という石段を振り返ったとき)は、

  

かつての自分が未熟に見えるはずです。

   

未熟に見えるのは、

   

「あれから3年経って、その分だけ自分は成長しているから」です。

  

3年前の時点では、その時の「私」は、

  

「自分の人生の中で最も高い石段に立っていたはず」です。

  

ということは、3年前の自分が下した判断は、

  

その時点では、「最高の判断だった」と言えるのではないでしょうか。

   

  

3年前に、誰かに何かを言って、相手を傷つけてしまったとします。

  

今の自分は「あんなことを言わなければよかった」と後悔しているかもしれません。

  

でも、それは、「今の私」だからそう思えるのであって、

  

3年前に、その言葉を発した時は、まだ後悔していなかったはずなのです。

   

  

なぜなら、それまでの人生において「最も高い石段」に立っていたのですから、

  

「その判断も、その行動も、すべて正しかった」と思ったはずなのです。

  

今、「3年前の自分は未熟だった」と思うのは、当たり前のことです。

  

なぜなら、今の自分は、当時の自分よりも

  

「3年分、石段を上っている(成長している)」のですから。

  

3年前に、どんな事件や出来事があったとしても、

  

「私が最高峰にいたときに下した判断」なのですから、

  

後悔しても無意味だと、私は思います。

   

   

今日の私は、未来から見たら、最も若い。

  

過去から見れば、いちばん高いところにいるベテランです。

    

   

「今日、私が下した判断」は、

   

人生の中で最高峰、最ベテラン、最年長の判断です。

  

そう考えたら、後悔する必要はないのではないでしょうか。

  

  

「未熟なことをしてしまった」とクヨクヨするのは構いませんが、

   

クヨクヨするエネルギーを「もっと高く石段を上ること」に費やして見たらどうでしょう。

   

   

過去を振り返るエネルギーがあるのなら、

  

未来に向けて自分を向上させるために、一段でも高く石段を上った方がいいと思います。

   

  

「あのとき、あんなことをしてしまった」と思ったとしても、

  

それを受け入れ、肯定して、

  

「しょうがないよね」

   

と言いながら、自分自身と付き合っていけばいいのだと思います。

   

   

未熟な私を受け入れること。

  

「ああ、あのときは未熟だったな。不十分だったな」と受け入れるだけでいい。

  

  

いつまでも過去にとらわれ、後悔や反省をする必要はないのだと思います。

   

  

    

    

おしまい

   

出典:ありがとうの魔法(ダイヤモンド社・2017年)小林正観 著

   

   

    

P.S

  

過去の後悔は、それこそ誰にだってたくさんあります。

  

でも、「後悔しても仕方がない」ということ。

  

「やっちまったな」と思えるということは、

  

今のあなたが、「成長」しているからに他ならないのです。

  

だから、その当時を振り返ると「情けないな」と思うでしょう。

   

後悔や反省をするのは、とても大切なことです。

  

でも、

  

過去にどれだけエネルギーを注いでも、時間が戻ることはありません。

  

仮に、13年前、つらい失恋をして、大好きだった恋人を失ってしまったとしても

  

恋人が戻ってくることは、ありません。

   

だから、つらい気持ちを抱えながらでもいい。前に進んでいかなくてはいけない。

   

石段を一段一段登っていくように、毎日を生きるだけです。

   

「今」の「心」と書いて「念」。

   

「念」を入れて生きることです。

  

「今」にエネルギーを注いでいけば、より自分自身を成長させることができるし、

  

「夢」や「希望」はなくても、より明るい未来が待っています。

  

過去の思い出に浸ることはいいことだし、大切なことですが、

  

そこばっかりにエネルギーを注いだり、

  

後悔ばっかりするのは、辞めましょう。

   

「今」にエネルギーを注ぎましょう。

   

   

  

おしまい

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